令和の青

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2013年02月07日

典型的なへそくり

典型的なへそくり

昨年末の暮れも押し迫った21日、僕ははじめて社のスタッフ総勢42名の上に立つ。
といっても3時間だけのこと、2012年の大掃除リーダーに任命されたのだ。

さて当日。
指揮官としてのうのうと過ごそうと思った思惑は外れ、自分の采配ミスで手薄となった"社長室の引越"という1番ヘビーな戦場に、ヘルプ要員として派遣されることに。

メンバーは隣に座る台湾出身、大掃除を"ダイソウジ"と呼ぶK先輩(女性)と、その弟のような存在で仕事が超出来る若手No.1のMくん、自分の3人。

「あっ!あれ」
普段は小声で話すシャイボーイMくんの大声に、椅子の上に立って額縁を外そうとする彼を見上げる。明治神宮祈願と書かれた紙が入る額縁の裏には、1枚の封筒が。
「うわぁ。こ、こんなベタな隠し場所のへそくりってありますかね」
いつになく興奮した様子のMくん。
するとマネーに敏感なK先輩は即時反応、
「Mさん、どうするの!どうするのよ!?」と迫る。
「いいよ。いくら入ってるか開けちゃえ、開けちゃえ」
僕も続いて3人は大いに盛り上がった。

さぁいざ!とMくんが封筒を手に取ると
「あ、あれ?」
とまたしても彼らしからぬ大声が。
見ると封筒には彼のお父さんの名前がある。

へそくりの正体は、
「息子をよろしくお願いします」と、
新卒で入社前に、お父さんが彼には内緒で社長に宛てた手紙だったのだ。

3年たってまさか息子本人が、手紙の発見者になるとは。
典型的な場所にあるへそくりは、やはり粋な中身が入っているらしい。

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