2016年02月02日
昨年の2月から僕の新しい職場となったR社は、社内公用語が英語ということにとなっている。
そのため外国人のスタッフも多い。なのでハロウィンがかなり盛り上がる会社ということは、なんとなく聞いていた。
が、そのときは自分にはまったく無関係のことと思っていた。
10月のはじめ、職場の仲がいい仲間たちの間で新規にLINEグループが立ち上がり、一番の若手ますみん(女性)からイラストと以下のような通知がきた。
間髪入れず帰って来たN岡くん(男性)のコメントには一言、
「了解です」
とだけある。
これは了解ですの4文字で受け入れられる話なのか?
異論があるのは配役についてなのか?
そもそも魔法少女まどかマギカとはなんなのか...?
混乱する心と反比例するように、計画は具体的にどんどん決まっていく。
僕と同じ抵抗勢力としてよりどころにしていたS本さん(男性)は
「眉も仕上げてもらえるのかな?」
と早くもオプション内容へと契約交渉が進んでいる。
ここからはグループNo1の若手であり、発起人ますみんの独壇場。
事前に購入する衣装についていろんな店へと下見に出かけ、買えない衣装については作るということで下調べし、A野さん(女性)と連携して着々と計画を進めて行く。
本業も忙しいなか、仕事外でそこまで動き回るその情熱だけは、ほんとうに敬服に値する。
おっさんにおかしな格好をさせることに、そこまで彼女を駆り立てるものは何なのだろうか。
僕とS本さんはといえば「これとこれを買って」と手渡される商品を持ってレジへと並ぶだけ。
ただ、僕の衣装が6980円という値札がついていたのに対し、S本さんのそれは9980円だったので、ちょっとラッキーと思ったりもした。
冷静に考えると、欲しくないスカートを買う時点でラッキーじゃないのだけれど...。
さていよいよ購入。ここでお金を払うともう後戻りは出来ない。正式契約とばかし、ちょっとぴりっとしたきもちでレジへ。
店員さんはマイペースに3,40代のおっさんコンビを戸惑わせる。
こんなやり取りを経て、ショートケーキみたいな衣装を受け取った。
N岡くん(男性)はといえば、
「よく考えたらぼくにミニスカートはインシデントだったわ。セクハラになってしまうので...」
などといって、いつのまにか女装組から着ぐるみ組(キュゥべえというキャラクター)へと転身を図っている。
彼は途中から合流したくせに、自分の衣装のもとになる生地探しに同行したのち、次のともだちの待つ場所へと去っていた。
N岡くんの立ち回りの上手さは、ほんとにキュゥべえだなぁと、のちに「まどか★マギカ」を見た後に僕は感心することになる。
しかしそれも束の間。
自分が着替えを始めると青くなった。いや正確にはピンクになったのだが、心は青くなったのだ。
これを職場でやるのか。
鏡に映る自分に問いかける。
「あんた、なんてザマだよ」
その後、衣装を着たままアニメの鑑賞会開始。
まとか★マギカのファンこそ多いけれど、まったく見たことない状態で、登場人物の格好をして見ているおっさんは珍しいのではなかろうか。
(作品の感想についてはまた別の機会にふれたいと思いますが、たしかにすごい作品でした。 自分、ただの萌えアニメと舐めていました)
完成の合図直後に思ったのは
「あれ!?S本さん、もしかしてけっこうイケテルんじゃないの!?」
ということ。
先にも述べた通り、結婚式の余興で女装を経験したS本さんはことあるごとに
「自分の女装のレベルはすごく高い」
「女装姿はほんとにイケテル」
と自ら話していた。
その話を聞く度に僕は、
「あぁ、その結婚式でS本さんはべろんべろんに殿酔してたんだなぁ...」と内心思っていた。
が、本当にまんざらでもない。
対して僕はというと、一生懸命に化粧をしてくれたますみんには悪いが、「THEオカマ」という顔になっている。
これはかなりの差があるなぁと、自分ごとながら冷静に思ってしまった。
サッカーでいえば2-0でハーフタイムに突入したイメージだ。
さてさてハロウィン当日、ますみん&しんぺいペアはこの差を埋められるのだろうか。
(後半へつづく)
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