2021年03月12日
今週の3月8日(月)のこと。
NHKの『ニュース9』という番組に、ノンフィクション作家の柳田邦男さんが出演されていた。そのなかで、とても印象に残ったお話があったので、このブログでもお伝えさせて頂きたい。
テーマは「さよならのない別れ」というものだった。
番組では、東日本大震災で津波で、突然、大切なひとを失った方にフォーカスが当てられていた。だが考えてみれば、このような「さよならのない別れ」は、なにも津波などの災害だけの特異なものではなく、心筋梗塞などの病気や交通事故など、現実世界で日常的に起きていることだろう。
コロナ渦の医療などは、まさにその顕著な例といえる。
こうした、突然の大きな悲しみに対して「悲しみを乗り越える」というスローガンが、世間で声高に叫ばれることがある。
だが、柳田さんはその言葉に大きな違和感を感じているという。
この話にははっとされるものがあった。
「悲しみを乗り越える」という何気ないスローガンが、深い喪失体験をした方にとって「(いつまでも悲しんでばかりいないで)乗り越えなくてはいけない」という強迫観念に、知らず知らずのうちつながっていくのかもしれない。
すいません。言葉狩りをするつもりはありません。
この意見広告に悪意があるとはまったく思わないですし、リンク先で紹介されている、復興支援や防災への取り組みは、本当に素晴らしいものだったことも、合わせて記しておきます。
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