一匹のノラとの出会いが、人生を変えることだってある。牛乳配達の青年とノラ猫キタカルが織りなす日常に、こころはきっと前向きになる。いせひでこの猫、たまらんにゃあ。

『猫だもの』平凡社より好評発売中

おしらせ

  • 2017.10.09
    『猫だもの』特設サイトがオープンしました。
  • 2017.9.25
    平凡社より『猫だもの』が刊行されました!
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おはなし

まだ暑さの残る八月の終わり、セミすら静かな早朝の街を、僕はいつもと同じように牛乳を台車に載せて配達に歩いていた。

とそのとき、台車が小さな段差にぶちあたり、あっと思った瞬間、我が牛乳店自慢の「北軽井沢牛乳」の大きなびんが落ちて割れた。

「しまった!」と思ったときには、アスファルトの上に牛乳の海ができていた。

あわてて雑巾でふいていると、どこからか一匹の猫が現れ、牛乳を舐めはじめた。
この日僕はひたすらふき、猫はひたすら舐め続けたーー奇妙な共同作業だった。

どこからか一匹の猫が現れ、牛乳を舐めはじめた

翌日、いつもと同じように台車をゴロゴロと押していくと、どこでその音を聞きつけたのか、またあの猫がやってきて、遠くから僕を見ている。視線はあきらかに、また牛乳びんを割ることを要求していた。

翌日、いつもと同じように台車をゴロゴロと押していくと…

「もう割れないんだ、ごめんな」と僕は丁重にお断りした。しかし次の日も、また次の日も猫はやってきた。

猫は僕が近づくと逃げる。

猫は僕が近づくと逃げる

でも振り返ると待っていた。

いったいきみはなんだ?

犬も猫も、カブトムシもセミも、生きとし生けるものに無縁だった僕の心の中で、このノラ猫の存在感が日ごとに増してゆく。

とうとう僕は、家から持ち出した煮干しを片手に猫に向かって宣言した。

このときはまだ、この猫にあんなにはまりこむなんて知るよしもなかった……。

このときはまだ、この猫にあんなにはまりこむなんて知るよしもなかった……。

猫だもの 表紙
  • 著者

    いせ ひでこ 絵と文

    かさい しんぺい 文

  • 対象年齢
    小学校5年生〜一般
  • ISBN
    9784582837667
  • 判型・ページ数
    A5変 56ページ
  • 定価
    本体1,200円+税
  • 本の購入
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絵本『ねぇ、しってる?』(岩崎書店)が大好評!! 仲良しコンビ再び

ある日、ともだちのしんぺいから手紙が届いた。
ノラ猫キタカルとの日々を読むうちに、わたしのスケッチ帖は
まだ見ぬ猫のスケッチでいっぱいになっていた。
いせひでこ

×

ーーキタカルとの出会い以来、
それまで、近くにいながら
縁遠きものだった猫という存在に、
僕はカメラと
心のファインダーを向け続けた。
かさいしんぺい

原画展開催中!!

2017.9.22〜11.14
長野県 安曇野 絵本美術館『森のおうち』

猫たち大活躍 絵本原画展

猫たち大活躍 絵本原画展 フライヤー

『猫だもの』のキタカルをはじめ、絵本で活躍する猫たちが今秋、長野県は安曇野の絵本美術館『森のおうち』へと大集合!! 猫好きさん、さぁ森へ行くにゃ!!

おたより

ー ぼくとノラと絵描きから、
みなさんにお願いです♪ ー

紹介して!あなたの相棒ニャンコ

みなさんの相棒である猫のお写真やエピソードを、ぜひぜひご紹介ください。

これぞ猫だものというような1枚はもちろん、いっしょに暮らしている家族ニャンコや、街でときどきすれ違うあのノラさん。今も心のなかでいっしょに生きてるあのコのエピソード。

それからそれから、大好きな絵本に出て来るあの猫のぬいぐるみや、いつも身近に置いてる猫グッズなども大歓迎!!
ぜひあなたの相猫(相棒ニャンコ)をご紹介ください。

どんどん!肉球マークもとい、いいね!を押していきまっせー!!
みなさんの相猫にお会い出来るのを楽しみにしています♪

菜の花畑をカブで駆け抜けるぼくとキタカル

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